花粉症対策に
厲兌(れいだ)
今週のツボ! 手軽にセルフメンテナンス<第48回>
桜の開花、今年は早そうですね。何かと心が弾む季節ですが、スギやヒノキなど、ありがたくない花粉もやってくる頃になりました。
でも同じ環境に居ながらどうして花粉症になる人と平気な人がいるのでしょうか。様々なことが考えられますが、東洋医学では花粉症になりやすいのは消化器や呼吸器の働きが弱っているからと考えられています。
いずれも水の巡りが順調であれば花粉症になりにくいのですが、水の乱れが生じると粘膜で覆われている目や鼻にトラブルが起きやすくなります。消化器は栄養と水分を分けて全身に運ぶので、消化器も健全であることが大事です。
胃腸の働きを整え、水の巡りを改善するツボと考えられている足のツボ、「厲兌(れいだ)」を押して春をしっかり楽しみましょう。
胃腸の働きには以前紹介した合谷、つらい鼻づまりには「迎香」のツボが良いとされています。体調と相談しながら併せて押してみてください。
「厲兌」は足の第2指の爪の生え際、右側の下辺にあります。
細くて、かつ尖っていない棒状のもの、例えば爪楊枝を逆にして押す、などがおすすめ。想像以上に痛さを感じるツボですので、最初はごく弱く。「強く」より「深く」を意識してやや長めに。力を抜くときも長くかけ徐々に弱めます。
お風呂上がり、足の指の付け根を前後左右にしっかり動かして、柔軟性を確認してから押すと、より効果的。片側約5分ほどで左右同じ刺激量を心掛けてください。