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ブーツにふくらはぎが入らない時に
陰陵泉(いんりょうせん)

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今週のツボ!
ブーツにふくらはぎが入らない時に
陰陵泉(いんりょうせん)

元コピーライターでマッサージ師の坪井敏文さんのコラム「今週のツボ! 手軽にセルフメンテナンス」。坪井さんの明快なテキストに従って、ツボをひと押しすれば、いつでもどこでもリフレッシュ!

Dec 26, 2018   

ブーツにふくらはぎが入らない時に
陰陵泉(いんりょうせん)

今週のツボ手軽にセルフメンテナンス<第38回>

夏場だけでなく、寒い季節も脚はむくみやすいもの。ブーツを履いて出掛けようとしたら、ふくらはぎが張って入らない! という経験はありませんか。

男性に比べ皮下脂肪が多い女性は、血行不良が起きやすく体が冷えやすい体質なんです。食欲不振で胃が疲れ気味な時、寒さが厳しい日などは要注意。余分な水分が体内に吸収されにくい状態になっています。漢方ではこの余分な水分を「湿邪(しつじゃ)」と呼びます。

膝の内側にある陰陵泉は「湿邪」=湿気を取り去る代表的なツボ。本来、泉は水が湧くところですが、陰陵泉は逆。体の中の余計な水分が戻るところと覚えておいてください。脚のむくみのほか、下痢や膝の痛み、腰痛などにも効果があるとされます。同じ悩みを持つ男性にも有効です。

むくみ等の自覚症状がなくても陰陵泉を押さえ、痛みを強く感じる時は不調のサイン。無理せず、消化の良いものを取り、保温や熟睡などに努めましょう。

 
ふくらはぎにあるツボ「陰陵泉」
 

内くるぶしの下、アキレス腱側の骨の際をふくらはぎに沿って、膝方向に指でたどり、止まったくぼみが陰陵泉です。
痛みを感じやすいツボですので、力はごく弱めで。同じ側の手で膝下を包むようにして親指の先でぎゅ〜っと内側方向に力を入れると効果的。

刺激時は、膝は軽く曲げた状態で。低い椅子に座るか、ゆるくアグラをかいたポーズがおすすめ。両脚にあるので、左右同じ刺激量で。10秒ほどじんわりと力を入れ、ゆっくり抜く、を5回ほど繰り返してみましょう。
以前ご紹介した「三陰交」も併せてどうぞ。

 >>のぼせや冷え、むくみ、生理痛など女性特有のトラブルに「三陰交(さんいんこう))」の押し方
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