ありがたくな〜い「夏の置き土産」を体に感じたら
曲池(きょくち)
今週のツボ手軽にセルフメンテナンス<第21回>
いつの間にか秋の虫の声がにぎやかに聞こえるようになってきました。
衣を変えるように体も秋向きへと変わる時期ですが、猛暑を受け、エアコン漬けだったり、冷たいドリンクを多飲したりで体を長時間冷やした結果、今、だるさ・食欲不振・鼻のグズグズ・肌荒れなどの症状を感じてはいませんか?
秋の肌荒れは湿度の高い夏、汗腺が開いて汗をしっかり出せていた状態から、秋の乾燥した気候で急に栄養や水分が失われたことが原因。東洋医学では皮膚も呼吸器官のひとつとされています。
曲池を程よく刺激し、鼻やのど、気管や肺など呼吸器官の働きを整えることで皮膚のしっとり感を取り戻しましょう。
肘を軽く曲げた時にできるすじのいちばん外側付近。軽く反対側の親指で上から押さえます。
第11回で紹介した尺沢(しゃくたく)がすぐ隣り。併せて押すとさらに効果的。期待できる効果も似ていますが、曲池は皮膚・消化器系、尺沢は呼吸器系により効果的、という違いがあります。
どちらも痛みを伴いやすいツボですので、押す、というより軽く押さえる意識で行うといいですね。両腕にあるので、左右同じ刺激量で。