身体にある田んぼを感じよう
丹田(たんでん)
今週のツボ! 手軽にセルフメンテナンス <第9回>
田に一面植えられたばかりの苗が風にそよぐ頃。いい季節になりました。実はヒトにも田んぼに匹敵するツボが。
それが丹田(別名「関元(かんげん)」と呼ぶこともあります)。
ヒトの場合はお米ではなく気力を育てる場所になります。元気をチャージするというイメージでしょうか。ほかにも不眠や情緒不安定、便秘、頻尿などに効果があるとされています。
位置はおへその真下、指3~4本分約10センチの下腹部。
刺激の方法はあぐらをかき、両手の親指を除いた4本の指を重ね、手のひらを腹部に合わせ深~くゆったりと呼吸を繰り返します。
息を吐ききる直前、手のひら全体で軽く押して全ての空気を出しきり、今度はゆっくりと手のひらのなかに新鮮な空気を取り込むイメージで行いましょう。
お母さんが小さなわが子の腹痛時、手を当てますが、これが「手当」の語源とも言われています。そんな優しい気持ちで行うと効果がありますよ。
おへそ周辺にはたくさんのツボがありますが、ほかの部位とは異なり、点というより「面」のイメージで圧を加えるよう心掛けてください。
強さも最初はごく軽めから行い、慣れてきたら少しずつ強めに。