衣食住を彩るお店

木炭焙煎珈琲、お菓子、うつわと雑貨の販売とカフェを営む「NAKAO」(なかお)は、富谷市と長町、お隣山形県にお店を構えています。
今回伺った富谷店は、閑静な住宅街に佇む白い外観が印象的。 早速中に入ると、まず目に飛び込んでくるのが、店内いっぱいに所狭しと並ぶ、うつわの数々!

陶器やガラス、木のお皿、色や質感もさまざまで、うつわ好きの方ならついつい長居してしまいそうな品揃えです。

同じく一階には、季節を感じられる絵柄の手ぬぐいや便せん、キッチン雑貨、焼き菓子やコーヒーが並んでいます。 一階奥のショーケースに並んでいるケーキ類は、二階のカフェで食べられるということなので、早速カフェにもお邪魔してみました。
広々空間で味わうオリジナルスイーツ

二階のカフェは、席と席の間をたっぷりととった広々とした空間。落ち着いた照明で、お一人様時間も楽しめそう。

まずは、お店で焼き上げているクロワッサンを使ったたまごサンドのプレートを。国産の発酵バターと北海道産の小麦粉を使った生地は、皮のぱりっとした食感と中のしっとり感のコントラストが絶妙。サラダとスープもセットなので食べ応え抜群です。

NAKAOの定番スイーツ・アップルパイは、バニラアイスを添えて提供してくれます。甘いりんごの下には……。

しっとりとしたカステラが敷かれていました。このカステラもNAKAOオリジナル。 お店の一階で、お土産や贈答用として購入されるお客様がたくさんいらっしゃるそうです。

NAKAOのオリジナルケーキの中でも大人気、夏季限定のメロンを使ったショートケーキもいただきました。優しい甘さの生クリームとスポンジの間には、メロンの果肉がたっぷり。果物の旬に合わせてラインナップが変わるので、季節ごとに訪れる楽しみがあります。
波佐見焼の町・中尾から宮城へ

目移りするうつわや雑貨のセレクト、美味しいスイーツに居心地の良いカフェ。
NAKAOの魅力がどのように作られているのか、NAKAO代表・堀江さんの息子さんであり、お店の運営に携わる悠作さんにお話を伺いました。
「私の父の実家は長崎県波佐見町で、波佐見焼の卸業を行なっていました。卸業は父の兄が継ぎましたが、宮城出身で雑貨やインテリアが大好きな母と出会い、波佐見焼をはじめとしたうつわの魅力を伝える側として、宮城でお店をはじめました。
カフェのインテリアは母のセレクトで、店内で使っているランプは作家さんのもの。お店ではその方の個展も定期的に行っていて、お客様に気に入っていただいたものを購入できるようにしています。」
店名のNAKAOは、波佐見焼の産地である中尾からとったものでした。そして、ロゴマークは、波佐見焼を焼く登り窯をかたどったものとなっています。 お店に並ぶうつわの選び方にもこだわりが。

「NAKAOに並ぶうつわは、全国の陶器市に足を運び、直接作家さんにお話を伺ってオファーをかけながら取り揃えています。今はオンラインでも買える時代ですが、実際に目で見て、触って選んでほしいですね。各地のうつわを取り揃えておりますので、お客様と作家さんを繋ぐ架け橋のような場所にしたいです。」
美味しく楽しむきっかけづくり

コーヒー豆の種類も豊富。木炭焙煎でしっかりと濃い香りが特徴です。
「コーヒーの好みは人それぞれなので、コーヒーが好きな方も、これから好きになってくださる方にも、たくさんの種類があることで興味の間口を広げたいと思っています。 コーヒーにはまっていく方の中には、コーヒーの淹れ方にもこだわる方もいらっしゃいます。お店では、ポットやフィルターもさまざまなものを取り揃えて、色々な楽しみ方を暮らしに取り入れられるようにしています。」

2022年には、新たに「NAKAO CHOCOLATE HOUSE」をオープンし、チョコレートを使ったスイーツやドリンクの展開もはじめられました。
幼い頃からご両親のNAKAOの世界観を体感されてきた悠作さん。お店に携わるようになってからは得意分野を生かし、SNSでの情報発信や、オンラインストアの展開にも力を入れています。今後はNAKAOをどのように拡げていきたいとお考えなのでしょうか。

「郊外にある富谷店では、ゆったりと寛げ、雑貨やスイーツ、うつわなどが揃っているので、私自身のイメージとしては、郊外の小さなデパートのようなものを目指していきたい。宮城が好きなので、少しでも宮城に来ていただける方が増えたら嬉しいです。」
衣食住を彩るアイテムで、日常の中の小さな幸せを見つけるお店。 「NAKAO」の空間に浸りに、是非足んでみてください。

NAKAO 富谷店
富谷市成田8丁目2-9
HP https://www.nakao-shop.jp/ Instagram @nakaosendai
営業時間 10:00〜18:00 CAFE 平日 10:00〜17:00(L.o.16:30) 週末 10:00〜17:45(L.o.17:00)
定休日 水曜日(祝日営業)、年末年始
TEL 022-351-7752