−第2回に登場した大木さんが所属する「アイセック仙台」を通しオーストラリアからインターンシップに参加しているエラ・ライアンさん。前回はインターンシップの経緯などをお伺いしました。今回は、インターンシップに参加しての感想などをお聞かせください!
エラ・ライアン(以下エラ)
インターンシップ中は、『一般社団法人復興応援団』に所属していました。という団体に所属していました。インターンシップの最終課題は「外国人に向けた被災地ツアーを実施すること」です。実施に向けて、下調べや、日本語で聞いた情報を英訳するなどして準備をしました。
−どのようなツアーを実施したのでしょうか?
エラ
9月上旬に、多賀城市と塩釜市をめぐり、宮城の歴史や震災後の復興について伝える内容で実施しました。
−そうだったのですね! どのような場所を巡りましたか?
エラ
初めに、「多賀城政庁跡」という、およそ1300年前に建てられ、政治が行われていた城跡に行き、奈良時代には多賀城が東北の首都であったことなどを伝えました。
その後、塩釜市に移動しました。鹽竈神社に行き、参拝の仕方についてレクチャーしました。
その他に、塩釜市内では、まちなかを散策しながら、復興に向けて再開発しているまちの様子を伝えました。
ツアーの最後にはお茶屋さんの「矢部園」に行き、みんなでお茶をご馳走になりました。
ツアーの様子
−とても楽しそうなツアーですね! 実施して、いかがでしたか?
エラ
緊張せず、無事に実施できました! さまざまなことを知ることができて、準備期間から当日まで楽しかったです!
多賀城には、1000年以上も前に大きな建物が建っていたことや、その歴史が残っていることを知ったときは、本当にびっくりしました! オーストラリアは、およそ300年前にイギリス人がやって来て、先住民の歴史や文化を壊してしまったため、それ以前の歴史の詳細がわからなくなっています。先住民も、キャンプのようなことをしながら暮らしていたため、大昔のことを知る手掛かりになる物も残っていないからです。
矢部園に行って、みんなで飲んだお茶もとても美味しかったです。オーストラリアでは普段、紅茶が飲まれています。煎茶、ほうじ茶など、さまざまな種類のお茶が飲めてよかったです。私のお気に入りは玄米茶です!
−宮城の歴史や美味しいものを堪能できるツアーだったのですね。
インターンシップの活動以外に、どのようなことをしましたか?
エラ
日本人の友だちと浴衣を着て、花火大会に行ったり、オーストラリアでは目にしない馬肉やクジラ肉を見て驚いたりと、さまざまな経験ができて、本当に楽しかったです! 帰りたくありません!
日本に来ている海外の友だちとも合流して、高校の文化祭にも行きました! 日本の高校の文化祭は、アニメの影響で、海外ではとても有名なんです。行くことができて、よかったです!
−日本をたくさん楽しんでいただけたんですね! よかったです! これから、頑張りたいことはありますか?
エラ
もっと日本語が上手になりたいです。オーストラリアに帰ったら、まずは日本語能力試験(JLPT)の、一番難しいレベルの試験に合格することを目標に、勉強を頑張ります。それと、もっと日本人の友だちをたくさん作りたいので、カジュアルな日本語を話せるようになりたいです。「訛り」ももっと知りたいと思いました。
−最後に、今回の宮城でのインターンシップを通しての感想をお願いします!
エラ
今回のツアーを実施して、自分は「観光」に興味があることがわかりました。東北のような、忙しい雰囲気のない、落ち着いた場所も自分にあっていると思いました。そのような場所で観光業に携わりながら、翻訳を通して日本のことを海外の人に伝えたいと思いました。
宮城や仙台に来れて、とても楽しかったです! !
また、宮城に来たいと思います!
−またお会いできたら嬉しいです! ありがとうございました!