Beauty! Good! Miracle!
vol.7
こんにちは! レディース古着屋「IORI clothing by Utah」スタッフの阿部美希です。
前回は、私たちIORIスタッフがおすすめする秋冬のコーディネートについてご紹介しました。
今回は、私個人的にも是非皆さんに知っていただきたい、「エシカルファッション」について取り上げます。
「エシカル」とは、日本語で「倫理的な」という意味を持つ言葉です。地球に暮らす生物や人間、環境にとって倫理的な考え方を指します。
……と言うと、いきなりハードルが上がってしまいそうなので、もう少し身近な例でご説明しますね。
誰もが簡単にできる「エシカルファッション」の取り入れ方は、ずばり、「衣服を大切に着る」ことです。
IORIの扱う古着は、「衣服を大切に着る」ことができるように、それぞれのアイテムの良さを生かしてリメイクしたものもあります。その2つをご紹介します。
一つは、「デニム」です。
IORIのアイテムはアメリカで買い付けているため、サイズがとても大きい物もあります。
こちらのデニムも元はウエストが36インチ(約91cm)ほどもあるものでした。
そこで、ウエストを半分に折りボタンで調整できるようリメイクを施しました。また、スタッフのアイデアから、使えなくなったデニムの生地を切り取ってサイドに縫いつけました。
貴重なヴィンテージの生地の良さを生かしたいという思いから出来上がったリメイクデニム。世界に一つしかない逸品になりました。
もう一つは、「ミリタリーアイテム」。
こちらは、軍専属の医師用の白いガウンを染め、前部分を縫い合わせてワンピースにし、使いやすいようにポケットも付け加えました。素材がコットン100%なのでしっかりと染まり、また、染めることで生地が肌触り良く仕上がっています。
一枚でしっかりと主役になり、秋冬はタートルネックやサーマルをインナーに合わせライトアウターのような役割も果たします。
リメイクしたからこそ、何役もこなしてしまう。
ワードローブの中でお気に入りになること間違いなしの一着です。
古着は、「衣服を大切に着る」ことに加えて、「今あるものを最大限に生かす」ことをファッションに取り入れる楽しさを教えてくれます。
自分が着なくなった衣服を古着と合わせることで、魅力的にコーディネートできることも多いです。衣服を大切に、愛着を持って着ることが個性にもつながると思います。
私が「エシカルファッション」に興味を持ったのは、衣服がとても好きだから。
だからこそ、いつの時代でも「服を作った人がいること」を忘れてはいけないと思っています。
衣服は、必ずどこかの国で誰かの手によって作られています。
タグを裏返せば作ったメーカーの名前などを知ることができますが、その国の方たちがどんな思いで、どんな暮らしをしながら働いて出来上がった一着なのかは、知ることができる範囲が限られています。
ちなみに、WWFによるとTシャツ一枚を新しく作るのに必要な水の量は2,720ℓ。
人が1日で使う水の量の約5年分が使われています。
(出典:「Fashion Revolution」サイト より)
このことから、衣服作りが環境に与える影響の大きさを実感させられます。
私は、「エシカル」という言葉自体の認知が広がることよりも、むしろ、この概念が当たり前になり、言葉自体が無くなる日が訪れれば良いと思っています。
今回は「エシカルファッション」についてご紹介してきましたが、難しく考える必要はありません。
「衣服を大切に着ること」、
上質な素材やリメイクしたものを取り入れた「長く使えるモノを選ぶこと」、
そして、出来る限り作り手に思いをはせながら「愛情を持ったモノの使い方」をすること。
ちょっとした工夫と心掛けで、
あなたも「エシカルファッション」を取り入れてみませんか。
最後に、私自身「ものづくりの裏側を知ること」にとても興味があるため、同じ興味を持つ人たちと、大人の工場見学ツアーの準備をしています!
興味がある方は、私のInstagram(@miiii.xx)またはFacebook(阿部美希)のアカウントからDMを頂ければ嬉しいです。
IORI clothing by Utah
住所 仙台市青葉区本町2丁目9-20 営業時間 12:00〜20:00 定休日 なし http://www.utah-tio.com/iori/ Twitter @IORI_by_utah Facebook @utah.sendai Instagram @vintage_style_by_iori