


昔、誰かが言った。
メディアはメッセージである。でも、近頃の毎日は
あまりにも多くのメッセージに囲まれ、
つい、こんな風にも言いたくなる。
メディアはメッセージである。でも、近頃の毎日は
あまりにも多くのメッセージに囲まれ、
つい、こんな風にも言いたくなる。
メディアはBGMである。
気になるものもある。
気にならないものもある。
大抵は気にならないものばかり。
気になるBGMが流れたら、
少しだけボリュームを上げてみる。
これがわたし/ぼくのBGM。
目の裏に鳴り響く、バックグラウンドマガジン。

宮崎夏次系
漫画家。宮城県在住。これまでにないマンガ表現を模索する絵柄や描写で、評論家や目利きの書店員から2010年代を牽引する逸材として注目を集める。作者の初単行本『変身のニュース』(短編作品集)が文化庁メディア芸術祭マンガ部門「審査委員会推薦作品」に選出されるなど、今、もっとも今後が期待される若手作家の一人である。その他の著書に『変身のニュース』『僕は問題ありません』『ホーリータウン』『夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない』『夕方までに帰るよ』(すべて全1巻)がある。現在、この連載の他に、「ヒバナ」(小学館)にて『なくてもよくて絶え間なく光る』、「SFマガジン」(早川書房)にて短編漫画を連載中。