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+suki~学生ライター・村上がつなぐ想い~ 第4回・佐藤柊さん

「好き!」から始まる原動力を、駆けながら描く夢を、輝く学生を、リレー形式で追いかけます。あなたもこの想いのタスキを受け取ってみませんか。
第4回は特別版として、私、村上がセレクトした学生をご紹介。若者のまちづくり参画を促す「せんだい未来会議」の代表を務める、東北福祉大学総合マネジメント学部3年・佐藤柊(しゅう)さんです。若者の声を政治家に届けるべく目標としていた今年8月の仙台市議会議員選挙を終え、今考えていることとは?

Sep 26, 2019

「せんだい未来会議」があるのは、
まちづくりが活動テーマとして今目の前にあるから

学生ライター・村上(以下、村上)
仙台市議会議員選挙に向けて活動していたということで、今は一区切りの時期ですね。改めて「せんだい未来会議」(以下、未来会議)について教えていただけますか?

佐藤柊さん(以下、佐藤)
未来会議はまちづくり活動を行う市民活動団体として、2018年11月に友人数人とともに立ち上げました。市民主役、未来志向のまちづくりが当たり前で、自立的かつ持続可能な社会を創ることを目指しています。また「若者・市民を起点にまちづくりをアップデートすること」を団体の使命としています。

村上
具体的にはどのような活動をしてきましたか?

佐藤
まず今年1月に「仙台未来会議」という、どんな仙台を作りたいかを考えるイベントを行いました。背景にあるのは、仙台市総合計画が2020年に終了し、次の10年の計画が策定されることです。仙台市総合計画とは、仙台市のこれからのあり方を定めた指針となるものです。その策定にかかわる委員に若者がおらず、若者がまちづくりの議論に参加する必要があると思い実施しました。そこから10代、20代の若者約800人の声を集め市長や市議会議員立候補者などに届ける「仙台若者ビジョン」という提言書を届ける企画を行いました。まとめる際にはワークショップを複数回行い、未来会議メンバーやまちづくりに関心のある人を集めました。

村上
そのワークショップのうち、今年4月に行われた「ビジョン・基本理念づくりワークショップ」に私も参加させていただきました! 面白いイベントになりましたね。

今年4月のワークショップでファシリテーターを務めた佐藤さん(左奥)

佐藤
あの時はどんな仙台にしたいか、いろいろな意見が聞けましたね。未来会議としてはほかにも、7月に仙台若者ビジョンの中身について若者と議員がディスカッションする「Why not, VOTE?」というイベントを他団体と共同で行いました。

村上
そんな未来会議にとっては仙台市議会議員選挙が一つのゴールだったと思います。市議会議員選挙を終えた今の気持ちは?

佐藤
政党や団体の支援が当選のためには必要なのが仙台の選挙なのだなと感じました。また、活動を通じて若者は普段政治について考えておらず、私たちの周囲にいる人たちに限られているなと感じます。でも未来会議としては政治を政治としてとらえていません。私は若者の政治・社会参画を促す企画づくりを行う学生団体「ProdYouth(プロデュース)」、政治と若者を結ぶNPO法人「ドットジェイピー」で政治と正面から向き合い活動してきたことがありますが、「政治」という言葉は大多数の若者に響かないと感じました。そこで身近な問題から取り組んでいくことこそ、未来会議が行っていくことだと考えています。未来会議は若者のまちづくりをする団体ですからね。

村上
そう考えると、未来会議のイベントには多くの若者に参加してほしいっていう感じなのですね。

佐藤
その点を含め、これからどうしていくかはメンバーと話し合っていきたいところですね。

村上
未来会議ではこれからどんな活動をしていきたいですか?

佐藤
未来会議では仙台市議会議員選挙の際に立候補した方々に公開質問状を送りました。これは、若者がまちづくりに関わる仕組み作りが必要だと感じるかを聞いたものです。公開質問状の回答を参考に、若者がまちづくりに参加できる仕組み作りを議員が行っているかチェックしていくことを継続的にしていきたいです。

「仙台若者ビジョン」の提言書を郡和子仙台市長(右端)に手渡す佐藤さん(右から2番目)ら(佐藤さん提供)

高校時代のボランティアから受け継がれる
「企画力」と「マネジメント」

村上
佐藤さんはさまざまなイベント運営をしてきましたが、イベントの企画・運営はもともと得意でしたか?

佐藤
むしろ企画を考えたり設計したりすることが好きという感じですね。高校時代にボランティア同好会に所属していました。活動の一環で一泊避難訓練をしたときに避難所での具体的な対応を企画し考えていったことがあります。想定を超えてくる出来事が出てくるので、そこに対応するためには事前の準備や普段の考え方が必要だと感じ、面白みも感じました。

村上
ボランティア経験が大学入学後に生かされた部分ってありますか?

佐藤
ボランティア部はもちろん、生徒会長も務めていたこともあり、そのようなリーダーの経験で得た企画力や組織マネジメントは今でも生きているかなと思います。今やっていることはそこまで想定外のことが多くないと感じており、マネジメントでの苦労はそれほど苦労していません。

実は地元嫌い? だけど地方の課題解決のために仙台に

佐藤
私は秋田県由利本荘市出身で地方衰退に対する危機感があり、日本にはびこる社会課題に対して一石投じたいという思いがあります。悠長なことを言っている場合ではないと思っているので、今から力をつけて課題解決をしていきたいなと思います。

村上
佐藤さんにとって秋田県の好きなところは?

佐藤
自然豊かで静かで落ち着くところ、食べ物がおいしいところです。でも嫌いなところの方が多く浮かびますね。

村上
え、そうなんですか?具体的には?

佐藤
曇りが多いところですね。他にはムラ社会で閉塞的なところも嫌いです。チャレンジしている人に対し足を引っ張ろうとする人が多いなど、マインドが内向きな文化も田舎の悪いところかなと思います。でもここを変えることができれば、秋田県は劇的にいい土地になると思うんです。

村上
ここまでちゃんと「好き」「嫌い」をはっきり言えるというのはすごいことだな……。それにしても、こうした嫌な部分を感じてきたわけですが、大学で宮城に出てきていたのもこうした部分があるからでしょうか?

佐藤
そういうことではないですし、実はもともとは大学に行きたい気持ちもなく、勉強も嫌いだったんです。でも高校で「地域貢献」「被災地支援」「防災・減災」に関するボランティアをしてきました。この3点すべてができる学校が東北福祉大だとわかり、進学を決めました。進学が決まった当初は社会福祉士*1を目指していました。しかし一方で何かを企画したり仕組みを作ったりする部分に楽しさや得意さを感じていました。そこでより社会に貢献するためにはどうすればよいか考えた結果、大学では経営、地域、政治といったことを学ぼうと思いました。その点で、私が所属する学部は広く学べるところがいいですね。

社会福祉士*1 / ハンディキャップのある人からの相談を受け支援を行う専門職。ソーシャルワーカー。国家資格が必要。

高校時代の佐藤さん(佐藤さん提供)

活動が趣味。社会起業家を目指してまい進

村上
佐藤さんはご自身の将来をどのようにイメージしていますか?

佐藤
社会課題を事業と政策で解決したいと思っています。大きな社会課題の解決のためには、目の前の課題を事業で解決してモデルを作り、それを制度化するにあたり政策で後押ししてもらわねばなりません。そこで個人的にはソーシャルアントレプレナー*2になりたいと思っていて、卒業後はベンチャー企業で働いて事業の本質を学び、20代のうちにベンチャーを立ち上げたいと思います。

ソーシャルアントレプレナー*2 / 社会課題に対しビジネスやマネジメントのスキルを応用して解決し収益も確保する企業家。

村上
ところで、趣味はありますか?

佐藤
趣味はいろいろありますが、市民活動がとても楽しいので、それが趣味になっている部分がありますね。私は好きなことしかしないと決めているんで(笑)。最近では、そもそも市民社会とは何かを深堀りするために市民社会論を勉強しています。

村上
市民活動が本当に好きなんですね! そんな佐藤さんの原動力を表す一言を最後に教えていただいてよろしいですか?

佐藤
私は社会課題を解決する必要性に他の人よりも気づいたと思います。そして、変化を望むのであれば自ら具体的にアクションを起こすことが大事だと考えています。だから、「社会変革への使命感」が自分らしい言葉かなと思います。

○佐藤さんが取り組む活動がこちら!
「せんだい未来会議」Facebook
「せんだい未来会議」Twitter
「せんだい未来会議」Instagram
「ProdYouth」Facebook
「ProdYouth」Twitter
「ProdYouth」Instagram

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村上敦哉
1996年生まれの東北大生。多賀城市出身の宮城大好きっ子。過去には大学の報道部に所属し、「東北大学新聞」で50を超える記事を執筆。引退後のセカンドライフとしてBGMでライター活動中。災害ボランティアなどにも参加。好奇心のアンテナがバリバリなので、どんなことでも挑戦したい性格。

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antennasiasan (vocal) とNerve (track) により1999年に結成。ブリストル・サウンド、ダブなどをルーツとする。アルバムごとに音楽性の幅を広げつつ、一貫して、sanのヴォーカルを軸としたトリッピーなサウンド/ベース・ミュージックを追求している。現在(2018年)まで、国内外のレーベルから、8枚のオリジナル・アルバム、3枚のリミックス・アルバムを発表。