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+suki~学生ライター・村上がつなぐ想い~ 第1回・村川美希さん

「好き!」から始まる原動力を、駆けながら描く夢を、輝く学生を、リレー形式で追いかけます。あなたもこの想いのタスキを受け取ってみませんか。
第1回は東北地方では珍しいフェアトレード推進サークルを立ち上げた、東北大経済学部3年・村川美希さん。彼女の等身大の姿を追いました。

Feb 13, 2019   

「やりたいことができない」からサークルを立ち上げた

学生ライター・村上(以下、村上)

フェアトレードは、「開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易の仕組み」だそうですね。
そんなフェアトレードの普及を目指す「東北大学フェアトレード推進サークルamo」(以下、amo)の発起人となった村川さんですが、改めて発足の経緯を振り返っていただけますか?

村川美希さん(以下、村川)
大学に入ったら途上国支援に関われるサークルに入りたいと思っていました。
でも自分のやりたいことに合う団体が見つからないまま過ごしていました。

1年の秋に友人と話したときに、「自分のやりたいことができないのでは東北大学に来た意味がないのでは」と感じ、サークルを立ち上げることを思いついたんです。
その時グローバルゼミで一緒だった三沢晴樹さんが「そんなに美希が本気なら一緒にやる」と言ってくれて……。

村上
そのグローバルゼミの担当教員の先生が現在の顧問になっているそうですね。

村川
そうですね。「似たようなことに興味を持っている子がいる」と今の副代表の佐藤桃子さんを紹介してくださったのもその先生でした。
結局この3人で団体を立ち上げることになりました。

村上
ゼロから団体を作ったということになりますが、大変だったことは?

村川
当時はフェアトレードを主軸にする、と決めていませんでした。
それに「3人だと団体と呼べないのでいかにメンバーを集めるか」「目標をどうするか」といったことを決めるのにも半年かかりました。本当に何も見えない状態で……。

村上
何もないところの中で軸を立てる。簡単にはできないですよね。

村川
実は当時姉が一橋大でフェアトレードに取り組む学生団体に所属していて、話をいろいろと聞いていたんです。
私も応援団に所属していて、大学の団体がどういう風に活動していくかはわかっていました。その部分は生かしていきましたね。

村上
フェアトレードの活動をすると決めたのはお姉さんの影響もあるんですかね?


このamoのロゴマークをデザインしたのもお姉さん。名前は「アモくん」だそうです

村川
影響は大きいと思います。そこから団体設立の理由も整理できました。
国際課題に目を向けるときにいきなり貧困について考えることは難しいですし、一方的に募金をすればよいというわけでもないなと。途上国の自立につながらないんです。そしてフェアトレードであれば、生産者も消費者もwin-winになれる合理的な仕組みでありながら身近に感じやすく、私のやるべき支援の形にも合っていたとわかりました。

村上
なるほど~。結構考えることがいっぱいですね。こういう国際問題の知識はもともと持っていたんですか?

村川
知識はそこまで持ち合わせていませんでしたが、小学校から高校までキリスト教の一貫校に通っていたのでシスターが身近な存在で、貧しい方に奉仕するということについては使命感を持っていました。

村上
では今もまだまだ勉強中だと。

村川
そうですね。基本はニュースや本・雑誌から集めていますね。フェアトレードのデメリットや上手くいかない部分も活動の中で学ぶことができました。

芯を持ちながら個性を生かした団体づくりを

村上
人を引っ張ることについても学びはありましたか?

村川
いっぱいあり過ぎます(笑)。
特に、自分が意志を明確にしないとほかの人が迷子になるから、芯を強く持ちながらメンバーを受け止める存在でいなければと感じましたね。

また個性を生かして一緒にサークルを作れば、一人が引っ張る状態よりも主体性が出て、団体の質も上がるものだなとも思いました。

村上
人を見るって結構大変なことだとは思うんですけどね。伺ったところ、新入部員一人一人に面談をしたそうで。

村川
各々が何を考えているか、それぞれ聞いて生かせるようにしたいなと思って行いました。意識して一人一人と向き合っていかないと分かり合うのは難しいと思います。それでも私が訴えかけたことに対してメンバーは応えてくれるので、本当にありがたいです。

村上
メンバーあってのamoということを感じます。ではこれからの活動について教えてください。

村川
他団体とのコラボ企画や新歓に向けて主に活動していますが、この冬に勉強会を始めました。

村上
勉強会というのは?

村川
イベントの反省点やメンバーの悩みについて整理しています。
これまでは随時していたのですが、持っている知識がメンバーでばらばらだったこともあり、学祭などのイベントが落ち着く冬場にインプットの期間を作ろうということで初めて定期的に行うことにしました。
でも私たちの活動のメインはあくまで自主ゼミではできないようなアウトプットです。フェアトレードを東北に広めることが最大の目的ですからね。

村上
メンバー間で共有することで団体の統一感も出てきた部分もあるでしょうね。


火曜日の昼休みを使ってミーティングを行うamo。自然と対話が生まれる雰囲気がすぐに出来上がります

外国人へのアドバイザーから留学まで――数多く海外について学ぶ

村上
フェアトレードの活動以外の部分も聞きます。他に国際的な活動は何かしていますか?

村川
学生寮で、外国人留学生の入居者に対するアドバイザーを3年次から任されました。
外国人と日常的に交流できるところに住むのがいいのではという親の勧めで入居しています。異文化ならではの価値観の違いなどに悩まされることもありましたが、姉がアドバイスをたくさんくれましたね。
また寮のイベントを運営する立場でもあり、結果として自分の成長につながりました。

村上
私は実家暮らしなので、いつか一人暮らしをしてみたい(笑)。留学もかなり多くしているそうですね。

村川
長期休暇の度に海外に行っていますね。
幼い頃から家族が海外に行かせてくれたこともあり、これまで11カ国に行きました。活動でチョコレートを扱っていることもあり、これからはカカオ豆の名産地であるガーナに行きたいです。そこで、これまで見た映像では感じられなかった部分を学んでみたいですね。

村上
ちなみに勉学はどのようにしていますか?

村川
もともと経営について学びたかったこともあり、経営組織論のゼミにしました。じっとしていることが嫌いなので、ディベートなど実践的な学習が多いのはいいですね。


村上
では、amoや村川さんのこれからの目標は?

村川
震災があり地域内の問題が多いためか、東北は海外に関心が向いていなくアクションも少ない土地だなと思います。私は海外に目を向けることで国内の問題にも生かせると思っています。そのためにも、amoが東北と途上国をつなげることができれば良いと思います。
個人的にも将来は仕事のほかにNGOで国際貢献ができればと思います。

村上
最後に村川さんが一番好きなものは?

村川
お姉ちゃんが本当に大好きです! 姉は私にとってロールモデルで、常に姉の姿を追ってきました。それに私が困ったときはいつでも絶対に助けてくれ、内容の深みがある答えを導いてくれます。私の気持ちもよくわかってくれて、一番の理解者ですね。

○村川さんが取り組む活動がこちら!
HP→「東北大学フェアトレード推進サークルamo」
Facebook→「東北大学フェアトレード推進サークルamo」
Twitter→「東北大学フェアトレード推進サークルamo」

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村上敦哉
1996年生まれの東北大生。多賀城市出身の宮城大好きっ子。過去には大学の報道部に所属し、「東北大学新聞」で50を超える記事を執筆。引退後のセカンドライフとしてBGMでライター活動中。災害ボランティアなどにも参加。好奇心のアンテナがバリバリなので、どんなことでも挑戦したい性格。

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antennasiasan (vocal) とNerve (track) により1999年に結成。ブリストル・サウンド、ダブなどをルーツとする。アルバムごとに音楽性の幅を広げつつ、一貫して、sanのヴォーカルを軸としたトリッピーなサウンド/ベース・ミュージックを追求している。現在(2018年)まで、国内外のレーベルから、8枚のオリジナル・アルバム、3枚のリミックス・アルバムを発表。