1分コラム

Japon Geisha
アンファミリア・ヘッズ —見慣れない頭部—

NYにてメイクの経験を積む傍ら、ヘッドピースの制作に取り組み、マンハッタンのギャラリーで個展「Unfamiliar Faces」を開催した、仙台出身のヘアメイク & ヘッドピースアーティスト Yoko Zaikawaの作品を紹介。

Sep 29, 2018     

アンファミリア・ヘッズ —見慣れない頭部—
第9回 Japon Geisha(ジャポン ゲイシャ)

 
この作品は、仙台在住のフランス人フォトグラファーのマチュと初めてコラボレーションしたものです。マチュから出てきたお題が「サイボーグ的なゲイシャ」。
 
そう聞いて内心は(ゲイシャって海外の人ウケする、エキゾチックで神秘的なジャパニーズアイコンの一つだし、そこからインスピレーションを得てつくられた不思議ゲイシャみたいなものも、よくあるよねぇ、嫌いじゃないけど……)と少し抵抗を感じながらも、(よっしゃ! やるか!)と、打ち合わせ後にすぐにメイクアイデアをいくつかスケッチしました。
モデルさんの顔写真を紙に出力して、その上に色付けしたものを眺めながら、マチュとやりとりしてイメージを決めていきました。
 
(さて、ヘアはどうしようか?)と考えたときに、やはり日本髪の雰囲気は外せないポイントで、サイボーグチックなイメージをつくるために光沢のあるワイヤーのように見える素材を使い、ウィッグのようにすっぽり頭に被るヘッドピースを製作しました。実はこれは園芸用のプラスチック製のグリーンのネットを使っているんです。製作途中で、カラーは素材そのままのグリーンでいこうか、ブラックに塗装するか悩みましたが、フォトグラファーのマチュに相談してブラックに決定。そして着物風の衣装は、刺繍が華やかな古典柄の帯をいろいろ集めて、何枚も重ねて着物チックに。
 
撮影当日、モデルさんの顔の白塗りのカタチを左右対称にとるのが難しいため、型紙をつくって輪郭をとって進めました。モデルさんも「こんなのはじめてー」と白塗りに目元のペイント、ライトグレーのカラコンに、きゃっきゃ♡と楽しんでくれていました。私自身もとても楽しい撮影でした。
 

 


 
Photo : Marrhieu Moindron
Headpiece/Make-up : Yoko Zaikawa
 
2017年 
素材:プラスチックネット、塗料
 

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Yoko Zaikawa
仙台市出身。東北芸術工科大学デザイン工学科卒業。東京にて大手アパレルメーカーに勤務後、ヘアメイクにキャリアチェンジのため渡米。NYにてメイクの経験を積む傍ら、ヘッドピースの制作に取り組み、マンハッタンのギャラリーでソロ個展「Unfamiliar Faces」を開催。現在は帰国し仙台にてヘアメイクとして活動中。

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antennasia san (vocal) とNerve (track) により1999年に結成。ブリストル・サウンド、ダブなどをルーツとする。アルバムごとに音楽性の幅を広げつつ、一貫して、sanのヴォーカルを軸としたトリッピーなサウンド/ベース・ミュージックを追求している。soundcloud