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とろとろお悩み相談室 第1回
「仙台って面白いですか?」

学生、新社会人は悩み多きお年頃。そんなみなさんの、人に相談してみたいことや、あの人ならどう考えるかな? といったお悩みの吐露に、ちょっと年上の社会人が一緒にとろとろと悩みながらお答えします! 

Feb 27, 2018   

とろとろお悩み相談室 第1回

 


相談者 ハッカ(仮名)  
市内某大学経済学部3年生。ランニング、生け花、カメラが趣味。好きなものは水。好きな場所も水の近く。


回答者 餅(仮名)  
小沢健二武道館ライヴのチケット奪取を狙う、アラサーのフリーランスライター。苦手なお酒は焼酎。


 
2018年2月某日。就職活動が動き出したハッカさんは、合同企業説明会に参加した帰りに相談室に寄ってくれました。風通しのいいカフェで、いざ相談開始。
 

お悩み1 将来の仕事について

 
ハッカ 
わたしはこの春から大学4年生になるので、就職活動が本格的にはじまります。
広告系の業種を目指しているんですけど、それが本当にやりたいことなのかなとか、そういう不安があります。
 

広告業界を目指そうと思ったのはどうしてですか?
 
ハッカ
『ゼクシィ』のCMで、「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」っていうのがあって、これを見たときにキャッチコピー、デザイン、演出も含めた全体の魅力を感じました。
ほかにも、街なかに貼ってあるポスターや、雑誌に載っている広告に惹かれることが多くて。
自分も誰かの目に触れるものをつくりたいんです。
BtoBみたいな仕事よりは消費者に直接伝わるものがいい。
消費者の知人に自慢したいです、わたしがこれつくった! って。
 

「消費者の知人」ってすごいですね(笑)。
大学の先生には相談したんですか?
 
ハッカ
はい。でもゼミの先生には反対されてて……。
 

広告業界に入るのをゴールにするんじゃなくて、そこで何をしたいのか考えた方がいいのかもしれないですね。
「どういうものをつくりたいか」とか。と言っても、まだわからないとおもいますけど……。
クリエイティブな仕事と言ってもいろいろありますが、どういう部分に興味がありますか?
 
ハッカ
実際の制作に興味があります。コピーライティングとか。
いや、コピーライティングには限らないですけど、さっき言ったCMみたいに、見た人の印象に残るようなものを制作したいです。
 

就職活動をおこなうにあたっての不安はありますか?
 
ハッカ
うーん……面接官に自分をどう表現するかが……不安ですね。
 

大学でも面接練習のセミナーがあると思いますが、利用したことは?
 
ハッカ
ないです。
 

それは利用した方がいいです! 使えるものは全部使わないと! 
結局、不安とか悩みの大枠の原因がなんとなく見えたら、あとは個別具体的に解消していかないと。
 
ハッカ
自分はメンタルが強い方だと思ってるんですけど、社会人生活についていけますかね?
 

おお……。えーと、それはわかんないです。
けど、ご自身で「メンタルが強い」と言えるのは、すごいですよ。
自分に自信がある証拠だとおもいます。
そう言える自負があるのは強みなので、大事にしたほうがいいですね。
 

お悩み2 家族との付き合い方

 
ハッカ
あとは、最近あんまり家族とうまくやれていないんです。
というのは、わたしは母や父みたいになりたくないと思っていて。
うちの親は安定的な生活をおくりたいタイプだけど、わたしはやりたいことを実現したい。
それを母はわかってくれなくて、普通じゃないとか、もっとちゃんとしなさいとか、そういう理由で怒ってくるんです。
 

いつぐらいから、そう思うようになりました? 
 
ハッカ
大学2年とか3年くらいですね。
気付いたら、という感じで。
でも、普段は親に否定的なことを言うと喧嘩になるから、言うことを聞いてます。
 

ご両親は広告関係の仕事を目指していることをどう言っていますか?
 
ハッカ
公務員も受けてみたらとか。わたしの夢を否定するわけじゃないですけど、東京に行くの? って言われたりとか。
 

あー……ハッカさんは東京に住みたいですか?
 
ハッカ
はい、仙台でずっと暮らしてきたので、ちょっと飽きちゃった(笑)。
 

だったら東京に行ったほうがいいとおもいます! 
で、今みたいなときに、親と距離を置くっていうのはすごく重要。
これまでは親の考え方にならって育ってきたわけですけど、その後は自分で考えて決断をしないといけないわけだから。
物理的な距離は重要ですよ、ほんと。
なので、ひとり暮らしをするとか、実家から離れるとか。あるいは留学というのも一つの手なのかな。
 
ハッカ
留学。観光でしか海外に行ったことがないので、行きたいんですよね。
 

どこか行ってみたい場所はありますか?
 
ハッカ
うーん、留学じゃなくてもいいけど、LA(ロサンゼルス)。
 

ロス。何故、ロス?
 
ハッカ
尊敬している古着屋のバイヤーさんが、一年の三分の一くらいLAで仕事していて。
その方からLAの良さを教えてもらったんです。
 

じゃあ、その方がLAに行くときに、一緒についていくといいのではないでしょうか。
 
ハッカ
はい。解決しちゃった(笑)。
あ、でもそうやって距離を置くことで、親はわたしのことを理解してくれますかね……?
 

ご両親が理解してくれるかどうかはわからないですが、時間と距離は大事ですからね。
就職することで実家を離れるというのは普通でしょう。
むしろ、さっきの話につなげると、今のご両親に感じているモヤモヤした気持ちを、「広告に関する仕事に就いてひとり暮らしをする」って目標に向けて、頑張るエネルギーに変えるというのがいいのかなと思います。
どうでしょうか(笑)。
 

お悩み3 「仙台って面白いですか?」

 
ハッカ
さっきもちょっと言いましたけど、ずっと仙台で暮らしてきたので、仙台の面白さがよくわからなくて。
 

何に面白さを見出すかでしょうね……。
身近に好きなものがあったりすると強いですよね。
たとえば、楽天ゴールデンイーグルスのファンの人にとっては、魅力ある街でしょうね。
 
ハッカ
野球、興味ないです。
 

ファンに怒られますよ(笑)。
仙台は再開発がすごいから、大手資本がどんどん入ってきてますけど、街の面白さは、「街の人」の面白さなのかなとおもいます。
ハッカさんに取ってみれば、さっき言ってた古着屋のバイヤーさんとかね。
ハッカさんは、新しいファッションビルが出来たりしても、あんまり興味持たないタイプにお見受けしますが……。
 
ハッカ
そうですね(笑)。
 

だったら、街にいる面白い人、気になる個人経営のお店とかにアクセスするのがいいんじゃなかな。
結局、大きなお金の流れとは別に、自分が住んでいる場所をどう面白くするか、面白さをどう見出すか、でしょうね。
 
 

お悩みある人いらっしゃい

 
「とろとろお悩み相談室」では、学生・新社会人のみなさんのお悩みを受付中。年上の社会人が一緒にとろとろと悩みながらお答えします。小さな悩みから大きな悩みまでお気軽にご連絡ください。
 
《応募方法》
BGMのCONTACTページにて、お名前、メールアドレス、メッセージの欄に、①とろとろお悩み相談室 ②相談したいこと を記入してお送りください。個人情報は本企画以外の目的には利用いたしません。
 
タイトル画 oyasmur
 
 

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高橋 創一
1986年、宮城県気仙沼市生まれ。編集、執筆、その他。文化施設、企業、NPOをはじめ、さまざまな分野、場所でテキストや印刷物などを制作。ときどき出版関連、音楽関連のイベントを主催/協力している。

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BGM of "BGM"

antennasia san (vocal) とNerve (track) により1999年に結成。ブリストル・サウンド、ダブなどをルーツとする。アルバムごとに音楽性の幅を広げつつ、一貫して、sanのヴォーカルを軸としたトリッピーなサウンド/ベース・ミュージックを追求している。soundcloud